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花織みんさについて

花織りは「花織り手巾(ティサージ)」として旅の安全を願う守り布として沖縄各地で盛んに織られていた歴史があり、伝統芸能の中にその形を残しています。畝ヤシラミ、花織、タテジマなどの色使いや柄にはいわれが残されています。はるか南方の紋織物を想わせます。
ニ色の経糸を畝織にして、その糸をすくい上げながら織る。タテ糸浮きは二色、ヨコ糸は裏面に浮き上がり、それぞれに表情の異なった花織り独特な布面になる織りの技法が花織りです。
隆盛を極めた八重山上布の影で、久しく織ることが絶えてしまっていた花織りですが、1989年に当工房主宰「高嶺幸子」が花織りの技法で織るみんさを「花織みんさ」と名づけました。
現在もなお、古来よりの花織りの技法を探求しつつ、伝統と創造、現代生活の中で生かされる手織布の提案を続けています。

みね屋 伝統手織工芸館

みね屋伝統手織工芸館では、八重山の伝統手織物の歴史から制作工程までを、島を代表する優れた作品とともに展示しています。
はた織り見学や染織体験など、ゆっくりと流れる島の時間の中で、見聞・体験ができる工芸館です。